夏の終わりの夏祭り

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週末、久々の(多分二ヶ月ぶり位か…)一日何も入れてない日を一日作って片付けねばならぬ雑務をひたすらに片付けて、ちぎっては投げ、ちぎっては投げしていました。そんなこんなで、一段落したあとに今流行りのプーさん映画で言うところの、何もしないをしようと思い立ち、ぼーっとベランダにスツールを出して、タバコを吸いながら本を読んで夕涼みをしていると祭囃子とざわめきが聞こえて来たのです。

いささか、遅めではあるものの夏祭りが気になってジャガバターとビールを片手に境内でぼーっとしているといつもの喧騒が嘘のようです。

たまには、こんな休日もいいものです。

遅れてきた日本の夏の風を感じたのです

 

そんな晩夏めいた気分を曲にして、最近作っているのですが、なかなか良い感じなので早くバンドでやりたいなーと思います。一応、参拝して早くやれますようにとささやかながら、お祈りしてきたのです。

 

それでは、また。

ぼくのりりっくのぼうよみ音楽活動終了に寄せた論考

若くして成功を収めたミュージシャンが新曲を作れなくなったりして、半ばフェードアウト気味にドロップアウトをしてしまうといった現象はありがちなクリシェとして手垢がつくほど語りつくされてきた物語ではあるのですが、唐突なぼくのりりっくのぼうよみの音楽活動終了に関しては、良くも悪くもSNSを息をするかの如く扱う世代っぽいキレの良さとともに前世紀末のセカイ系っぽい世界観が非常に強く、これに関しては月並みな中二病的な病と現代の病がキメラのように共依存めいて存在していて、実に興味深いと思ったので、折角なのでぼくのりりっくのぼうよみの曲を聴いて論考をしていこうと思います。

(勿論、これは単なる一個人の感想にすぎないし、前提として僕は熱心なぼくのりりっくのぼうよみファンとはいえないサブスクリプションサービスで一通りオリジナルアルバムを聴いた程度の人間ということを前置きとして書いておきます。そして、全ての歴解釈というのはその解釈者の目線が入ってしまうのは前提として書いておこうと思います。)

一旦、このNEWSをご存じ出ない人もいると思いますので、ここにソースへのリンクを張っておこうと思います。

www.oricon.co.jp

 

SNSが前提として存在し、その存在によってある意味他者の存在によって自己を認識することによって個人のペルソナが存在している今では、他社に承認or likeされることのみによってしか(それが思い込みであるにせよ、切実な実感としてあるにせよ結局は本人の認識がそうであるならばそれを前提として考えるべきでしょう)この世代は、自己を規定できないといった実感があると仮に仮定すると、SNSのフォロワー数やlikeの数など明確に実数として人気が出ているのかどうかも本人にダイレクトに届いてしまうのでしょう(牧歌的な紙やTVの広告などとは違ったweb広告などのように明確に残酷に)そして、他のデータ上でも本人に過大な負荷として期待されていた期待(実際、デビュー当時のメディア展開とか考えるに)に対して滅茶苦茶成果がでていたかと考えてみると本人の祭り上げられ方と完璧にはシンクロしていなかったといえるのかもしれません。以下にオリコンの実数値が。

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やはり、他社からの目線と期待、それに基づいて作られた自己認識像を考えると(仮に乱暴に規定するとSNS世代としては)どこか、あくまで推測にすぎないのですがそれに対して本人的には耐えがったのかもしれないという推測がなりたちます。そして、その当初規定された偶像という概念に対して本人が一度それを破壊し、一度SNSアカウントを消すか如く、一回ぼくのりりっくのぼうよみをリセットするという本人の強い決意によってこの判断はなされたのではないか?と個人的には捉えています。そして、本人の楽曲を聴いてみてもそのあふれでる思春期特有の衝動が先に立ってしまう感じが楽曲にも今振り返って聴いてみると、溢れていると感じるのです。そのため、極めて初期衝動に忠実に(そして、中二病としては完璧に)それを完遂しているという意味で非常に筋が通った行動であるという感じがするのです。

 

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願わくは、結構独特な(ロック的でもあるといえるし、メインストリームで超大ヒットするポテンシャルを持っていた)トラックとロキノン的でもあるし、老成していけばBUMP OF CHICKEN的とでもいえそうな(それはリリックの面でも)幅広い世代に訴求する声を持っていたと思うので、今後も別名義で活動等していくのであればチェックしていければなーと思います。(とはいえ、ここまでやるのであればその期待をしてはいけないのかもしれません・・・)

それでは、また。

 

 

 

 

濡れ鼠の憂鬱

最近、如何にも雨が降りそうな不安定な天気なのですが、傘を忘れて出てしまうことが多く、ここ1週間ほどで3回もずぶ濡れになってしまっています。とはいえ、結構雨に歌れてみるのは好きだったりするのですが、靴が濡れてしまうのが憂鬱です。雨に唄えばジーン・ケリーならば格好はつくかもしれないのですが、傘をささずにロン毛の人が濡れているだけなのでいささか異様なのかもしれませんね・・・。

そういえば、濡れ鼠という表現は極めて日本的だとは思うのですが、ネズミが濡れるとどんな感じになるのか目撃したことはないので、検索してみました。なるほど、確かにビショビショ感があるのですね。

 

jopparika.exblog.jp

 

そんな、今年は雨が多い夏だったので、夏ももう終わりそうなので振り返りで雨にちなんだ曲で好きなものを折角なので貼っていきましょう。今回のテーマは、湿度高めな日本の夏で選んでみた感じ。

 

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まずは、ベタなものから。このシンセのキラキラのリフからして雨っぽいですよね。カヴァーver.も数あれどよこたんのver.が好きなのです。ちょっとこの曲リフの感じとかコード進行もABBAっぽいですよね。そこはかとない北欧マイナーの香り。

 

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次は、キリンジですね。この曲自体もそうなんですがキリンジの2人の声って割と湿度高めというか日本的な湿気間強めで好きですが、比較的元気な雨の曲は珍しい。

 

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あとは、一番直球な雨の曲ですがこの曲はちょっと黒目のjust the two of us進行の変形verなので都会の雨宿り感とそれとサビ入る前のドラムのダダダンのリフが雨音っぽかったり。と芸が細かい。

 

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あとは、I-DeA降神がft.されたこの曲。降神ライミングのフローってすごい日本的情緒感にあふれているので湿度が高い感じなのですが、それ+結構乾いた音のドライ目なトラックのリズムと合わさって湿度がほどよい感じになっているのが良い感じ。 

 

いい感じにジャンルもばらけた感じなのですがどうでしょう?

それではまた。

Mellotron Micro使用レビュー

十年来、欲しかったメロトロンという鍵盤楽器を買いました。

メロトロン、昔のロックが好きな人だと割と結構耳にすることが多い鍵盤楽器だと思うのですが、どんな楽器か皆さんご存知ですか?こんな曲に使われてます、プログレッシャーの皆様は、ストロベリーフィールズとキングクリムゾンとジェネシスに飽きてきていると思うのであえてちょっと外したセレクト(といっても伝わらないか…)

□最初は、わかりやすくツェッペリンなのです。この曲のギターは余談ですがドリアン使った感じの中ではロック市場一番かっこいい気がします。

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□sad rainばかり取り上げられるのですが、あの曲もろEpitaphすぎて苦手なので・・・ぼくはこの曲のがフォーキーな感じがしつつ独自性があって好きなのです。

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□この曲がYES至上最もメロトロンの洪水じゃないでしょうか。やはり、ジョンアンダーソンの声っていいですよね。

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□実は、Gentle Giantにもメロトロンな洪水の曲あるのです~。ジェントルジャイアントって割とファンキーな曲多めなのですが。

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□最近のバンドだとOpethの使用率が高いのです。opethは、デスメタルでたまにプログレの時期のが曲が良かった気がするのがちょっと玉に瑕。

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□ネオプログレ至上最も耽美な曲じゃないでしょうか。スティーブンウイルソンはソロワークス含め殆どの盤をやっぱ好きなので買ってます~。

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この、怪奇なふわーっとした不安定でローファイなストリングスが最高なのです。

で、色々メロトロンは現状、選択肢があるのですが(選択肢が2010年代末期にあるというのが恐ろしいとも思う…長命ぶりですが)僕が選んだ機種はこちら。

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Mellotron Micro / Fukusan Kigyo

ストックホルムに位置するMellotron社のM4000Dのマイクロver.で特徴は、メモリーに100種の厳選のMellotronとChamberlinの非圧縮24bitのサンプリングで搭載されてるしかも重量3㎏という最軽量の子です。CD読み込み式のMemotronとかカードスロットで音色が追加できるM4000Dminiとかもあったのですが、Mellotron Mk I15音色Mellotron Mk II18音色Mellotron M300 6音色 Mellotron M400 26音色とこれだけ入ってれば既に十分やん・・・素敵となったのと現実的に車ないと木製鍵盤の子は重すぎて腰と腕が死ぬという・・・悲しみ。それと、MkⅠとM400を混ぜたりとかメニアックなお楽しみができるミックス機能が滅茶苦茶よいということでこの子にしたのです。

使ってみた感想ですが、まずは良い点。

アルミボディ:滅茶苦茶思っていた以上に軽い~、トグル:全部操作しやすいうえに操作するとちょっとノイズが入ったりでアナログ感最高しかも高級感がある、音色:実機に忠実で7秒で途切れる上にマジでテープの変化が克明に一瞬たりとも安定しなくて最高。しかも、アフタータッチで微妙にビブラートが掛かるのが意外に良い。鍵盤:イタリア製なのですがハーフウェイテッドの質感が思っていた以上に良いのと感度もピアノ・エレピ系だとベロシティが掛かって結構よい。あとは、2つの音色を混ぜた感じがちょっと音量が下がる所まで完全再現されている・・・操作性:液晶が最高に見やすいうえにピッチが最高に安定している(デジタルだからね、これ大事。)後は、説明書が要らないくらい操作が簡単なのです。

次、ちょっと好みがわかれる点。

最大のダメなところなんですが純性のケースがないのですが、せっかく持ち運べるサイズなのですが、どの鍵盤ケースもフィットしない自由過ぎる寸法・・・ようやく見つけた寸法ばっちりなやつはエフェクター用ケースでした。折角、白くてきれいな家具感あるので可愛いちゃんとしたソフトケース欲しいところなのですね。

KC エフェクター/MTR用 ギグケース EFS-35 500(W)x255(D)x90(H)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000TV2WWO/ref=oh_aui_detailpage_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

2点目、実機に忠実なのでオクターブシフトをしても上も半オクターブ、下も半オクターブの計36鍵分しか反応しないのでシフトすると半分ずつ鍵盤が死にます、なのでメロトロンの奏法上の音域を忠実に記憶しましょう。あとは、音色を切り替えても持続音がシームレスに次の音色に切り替わらずやや途切れがありますロードの関係でしょうか、つっても普通のシンセとは違うのでここも忠実っちゃ忠実。あとは、トーンの利きが結構上品なのでどこでもサウンドしますが劇的に変化しません。普通のシンセだと結構致命的なところですが、この辺は愛と実機よりはマシということでこのじゃじゃ馬ぶりを愛せる人におすすめなのです。

そんなこんなで、はやくスタジオで早く音を出したいところ。

週末のスタジオが、楽しみなのです。それでは、また!

野崎りこんのリリックについて

歌は、歌わないし、そもそも歌っていても調子っぱずれなのだけれど、詩を読むのと聴くのは割に性に合っているのか、結構好きです。ウェールズの詩人ディラントマスとか。アメリカの現代詩とかも割に。そんな、僕なのだけれど、最近の日本語ラップのリリックがクオリティとともに批評性とともに同時代性が高くてとても好きなのです。そんな中でも最近の日本語ラップの中では個人的にリリックの質的に群を抜いていると考えてしまうのが野崎りこんさんです。一曲まずは、聴いてみてほしいです是非。

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http://j-lyric.net/artist/a05cc18/l040900.html 歌詞全文はこちら。

個人的には、僕が歌詞でガツンと来るなこれはって部分で無意識下でも意識下でも重要視してしまう点は、まさに歌いだしなのですがこの歌いだし、ヤバいですよね。

”エンジェル伝説6巻だけない部屋”

情景描写を提示する手段として初っ端でどんな感じなのこの背景はというのはベタな方法論だとは思うのですが、何だろうここまで余所行きでない感じで地方都市っぽくて部室っぽいそして、そんなイケてない感じでもやもやしてる感じをこれだけで表現しきっている訳で…これが他の漫画ではいけないですよね。この感じ微妙に外してるその漫画かよって感じで。で、そのバースでは抽象的な情景描写のみで最後のところで北野君は最後笑えたかな?と漫画の登場人物でオチもつけているという。個人的に邦楽の中で歌いだしという意味で、衝撃を受けたのはNO1ソングのスガシカオのストーリーという曲の”とりあえずそういう風に笑っているのはどうしたらいいのかさえもうわかっていないから”って凄い90年代末っぽい感じの虚無的な歌詞だったのですが、それ以来の衝撃だったこのImaのリリックは、ちょっと外行きの虚無でさえなくてそれ通り越してロードサイドの似たような均質化された町があるけど、そんなもんだよねって外行き感さえないTHE3名様みたいな虚無感さえ日常化している感じさえあってヤバいです、個人的な雑感として。

あとは、バースで今という言葉が今が3回繰り返される感じですが、今という言葉が3回繰り替えされるのですがこの繰り返しが単に3回されるだけでちょっと今という言葉の意味性が曖昧に溶けてしまう感じで曖昧な僕らはとつないでいるのがうまいですよね。そして、均質の景色にうまく溶けたふりをしてると、ケツで噛みしめるように言っているのが昨今のとりあえずちゃんとはしてるけど、でも本質的には非常に頑固に自己をもってはいるけどまあ合わせておくよ的な感じがあって素敵なのです。

そして、最後のバースの前のリリックヤバいですよね。

いいとももSMAPもない世界はでもそれなりで回ってる

00年代末はもう世界は終わるってるけどどうしよ?的な歌詞が多かったのですが、ポストアポカリプスすら通過したけど、終わった世界でも終わらないままそのままなんとなく世界は続いているって価値観があまりにも虚無的で素敵だと思います。個人的にはぜひ、平成最後の夏が終わりかけている今聞いてほしい曲です。

それでは、また。

下北沢daisybar

f:id:sorrow-swallow:20180914192504j:image言わずと知れたクリープハイプさんなどを輩出した下北沢daisybarにて、先日トリオ編成になってから初のライブを行ってきました。なかなか、ダウナーなバンドはいない中、アイドルさんたちも含めかなりアッパーなバンドの中、爪痕は残せたのだろうか自問自答の最中なのです・・・とはいえ、フライヤーや無料配布の方の音源等も配れたので、次回は、10月7日日曜大安の日にまたも下北沢BREATHという場所でライブです、次回も物販等々は持っていきますが、次回からはメロトンによるキーボードもオオシマが兼任しますので、演奏は両方余裕綽々(びっくり人間ショーめいてくるのですが、左手でハンマリングで単音のギター弾きながら右手でコード位は弾けるのです)なのですが、重量的な問題をもっぱら心配しているので心配です・・・マグナカート買おうかな・・・もしくは、筋トレが足りていないのでベンチプレス今年は100kgを安定的に上げれれば、荷物の重量問題は原理上問題なくなると思うので、さらなるトレーニングに励んで参りたい所存・・・というわけで、先日のライブ動画です。こんなものじゃなく、もっと良くなるので皆さん、マジで目を離さないでくださいね。それでは、ごきげんよう。いい週末を。

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BANANAFISHにうってつけの日

突然ですが、漫画読んでます?そして、吉田秋生という漫画家さんをご存知です??海街diary吉祥天女や、鎌倉物語YASHA(余談ではあるけれど誰もYASHA阿部寛伊藤英明の実写版ドラマの事を語らないのだけれど、しかも主題歌はstingのdesert roseなのです…これはいつか書こう誰も語らないから。)とか数多くの名作を送り出している漫画家さんなのですが、今丁度今、その漫画家さんのアニメ化不可能と言われた代表作BANANAFISHのアニメがやっているのですよね。今日はそんなお話。興味がない人は読み飛ばしをどうぞ。

尚、みんなにも見て欲しいのでネタバレはなしでいきますー。

bananafish.tv

https://bananafish.tv

これ、原作が好き過ぎてひょっとしたら一番好きな漫画かも知れないし、しかも妄想アニメ化が破綻寸前で誇大妄想的な存在になりすぎていまして(女子じゃないのだけれど、あぁあの儚げで繊細で美形なアッシュがヤバイ感じになってたらどうしよう…憤死してしまう…などと滅茶苦茶やきもきしてしまいましてしばらくてか放送開始してからもう3ヶ月弱も…様子見してて見てなかったのです、端的に言ってちょっとおかしな人ですよね。早く見ればいいのにどうせ見るんだし笑)

まあ、こんな精神状態になりやすいのは端的にヤバイことに対する嗅覚の鈍感さがヤバ過ぎるせいなのか、実写映画とかヤバイアニメ化とかを引き当てることが多いのですよね。なにせ高校生の頃に当時の女友達と実写版デビルマンを映画館に見に行って思春期に良きに思っていた女の子と映画で仲悪くなるという…あり得ないくらい酷い核爆発級の大当たりを当てているので、僕が好きな原作は神の見えざる手によってとんでもない事になってしまうという強迫観念に支配されているのです。(僕は、映画デビルマンボブサップのニュースキャスターがデーモンになるとことかはまあ悪くないと思っているのだけれど…余談だけれど、鳥肌実が出てくるところがこの映画で一番あがるシーンだったのです。さらに余談ではあるけれどDevilman Crybabyを初めて見た時、この映画のこととか当時の事が思い出されて泣くようなアニメじゃないのだけれど、出来が良すぎて翻案も素晴らしくて、涙が出て来たのは悲しい思い出…)

前置きが長くなりましたが、ついに一気見。最新話まで見ました。で、このアニメ化どうだったかと言うと…

とても良かったです…

すごい良かったです…

あっ、好きな原作がちゃんと再現されてる…

アレンジもいいじゃんしかも雰囲気は崩してない(原作は80'sのNYが舞台なのでベトナム帰還兵とかがでてくるけれど今回のアニメ化は、現代にして湾岸戦争帰還兵になってる)

この原作のキモは、NYのストリートな感じの空気感(文庫版の一巻の後書きは坂本龍一のNYの情景描写への賛辞なのです)+BLの要素なのだが、全くBLでないULとでも言うべき要素を含む関係性(Unconditional Loveだと思う〜)、しかもにくいことに一巻とこの漫画最終巻で絵柄を意図的に大友克洋調から超繊細な少女漫画調の絵にグラデーションしていくのだが、その両者のいいとこどりのキャラデザと隙がないです。長くなりましたが、マストチェックなので是非皆さん見てください。それではごきげんよう