労働なんかしないで光合成だけで生きたい

スガシカオのニューアルバム、

労働なんかしないで光合成だけで生きたい

早速配信で聴いてみました。

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https://open.spotify.com/album/1giBMoi7Vgg2FYFwcsFZgc?si=t1dpBkp7Qy2ju4n_1wZoFQ

 

とても良かったのです、何が特に良かったと言えばその一サウンドについてなのです。

二、三曲に見られる新規性(ジャジーサウンドのギターサウンドオリジナルラブっぽいのと今ジャズ風の打ち込み)+各楽曲ともギターのサウンドが雄弁に鳴り響いていてアレンジがシンプルに整理されている。

 

その二、そしてこれが最大のポイントなんだけど優れたコピーライターがするように現代の表象的な事象を鋭く、ある意味軽薄に大御所なのに切り取っている点なのです。

 

今回は、特に詩の感じがぶっ刺さりましたのです。特にフレーズフレーズ、エゲツない感じで本当にスマホを使って日々表層上の繋がりに逃げる現代の民に刺さるじゃんこれと言う金言ばかりだったのです。

 

バイト休んで、ソシャゲやってネットで絡んで、昼起きてなど。こんな赤裸々に刺してくる歌詞は久し振りなのです。

スガシカオマナーの神なんか信じますか?という都市を神のメタファーにとらえる歌詞からいきなり目線低くこれだから古参ファンにも嬉しい。)

 

後は、俺だってギター一本抱えて田舎から上京したかったという曲、この曲も歌詞がヤバかったのです。

 

腐って生まれてきた東京生まれの不良債権に自分を捉えて、好きでもない水商売の女に養われたかった、バイト先の店長を殴りたかったなど月並みを羅列することでバンドマンが相対化され、偶像化しなりきれない孤独感が都市生活者の孤独をリアライズしていたのです。

 

他にも語るに落ちた曲が沢山あるのです。

 

総括すると、全てのスマホブルーライトの向こうの孤独な都市生活者の皆様聴いてみて欲しいのです。

 

それでは御機嫌よう、良い週末を。