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みうらじゅん Reprise

結構昔からみうらじゅんが好きなんですが、

最近、知り合いからみうらじゅんのない仕事の作り方という本を借りまして、

天啓を得たりというか、もっと砕けて言えば・・・自己啓発されました。

(基本的なスタンスとしては、筆者は自己啓発er Fuckという所なのだけれど、総体としてこの経験は自己啓発という表現が適切であろうという結論に達した次第です。)

本の批評をしようとして啓発されているという状態は、既に筆者を仮想メンターとして従属関係にあるわけですから、メタ構造としては批評をするのに適切ではないわけですので、ここを踏まえて次項以下では、この本をオススメしたいと思います。

 

この本は、端的に言ってみうらじゅんミスティフィカシオンがなくなって、すごいまともな社会人感覚のみが反映された本になっております。でもっと言えば種明かしが理論整然とされ過ぎていてある種、大槻ケンヂみたいな種明かしをひたすら繰り返していくしかもそれがオーケンと違って雑然ではなく、非常に端麗にという不思議な本です。

基本的な構成としてネタバレを避けて言うと、マイブーム・ゆるキャラといった具体的な事例があります。それらが、

なぜそれを行うのか?

どのようにそれを行うのか?

それを他者に納得させるにはどうしたら良いのか?

といった3点が理論整然と具体的な方法論を持って(誰でも実行は可能であるメソッドではあるけれど、暴力的ですらある莫大な量ってのがポイント。)しかも、一見実行不可能に見える。と言う所を超絶優秀なコンサルタントとして開帳し、万事快調に着実に進めていくと言う殆どの軽薄な自己啓発書を超える具体的事例と具体的なメソッドで解説されていくと言う本です。ファンとしては、ちょっと靄がかっていたほうが嬉しいので、少し複雑な気持ちだったのだけれど、これは非常に優秀なビジネス書です。

ぜひ、新社会人の皆様、お手にとってみてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高い城の男

みなさんってアマゾンプライム制作のオリジナルドラマって見てます?

これが、意外にめちゃくちゃ面白いの揃いです。

全然話題になってないのですが、意外にNetflixにも負けないくらい意欲的w

フレッシュアンドボーンズ(生々しいドロドロバレリーナの話。)

ゼルダ(クリスティーナリッチ!が出てるスコットフィッツジェラルドの奥さんの話)

中でも個人的には一番おすすめなのが、表題のこれです。

高い城の男 The Man in th the High Castle。

高い城の男 シーズン1(字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで

これは、原作は言わずと知れたSFの大家フィリップKディックの小説のドラマ版ってことになるのですが(リドリースコットが制作に関わってます、)、合衆国が大日本帝国ナチスドイツによって占領されていたら?というパラレルワールドを描くドラマになっています。物語の開始時点で太平洋側は、大日本帝国に大西洋側はナチスによって占領されています。粗筋とかは小説と一緒になっているので、ネタバレも避けつつ、ここの詳細は言及をしないでおきますが、何が良いのかっていうと原作にはちょっとテンポ感としてここは冗長だなと感じさせるところがビジュアライズされていることによって単純に見た目ですっと入ってくるってところが、舞台としてリアライズされて肉付けされている感を増しつつ、原作では掘り下げられていないナチス高官や日本憲兵に(原作に存在しなかったのが不可解だなーと思ってしまうくらい)オリジナルキャラを設定指定してしかもその人間的苦悩(たんに、舞台設定や職務を遂行するマシーンではなく行きた人間として)が描かれていて、ぶっちゃけこの二人が滅茶苦茶いいので是非見て欲しいなと感じさせます。

それと原作ではキーアイテムになる作中で大日本帝国ナチスが敗北した未来が描かれる(つまり、現実と同様)の小説があるのですが、これが実写化によって設定を変えて映画のテープに変更されているのですがこの描写が滅茶苦茶良いので、この二つをもってしてぜひ見て見て欲しい作品になっています。

 

やっぱ資本と勢いのあるところが作るのって冒険もできるし、挑戦的で挑発的になりうるなーと滅茶苦茶感心して見ております。お急ぎ宅配便で黒猫さんをただただ虐待しているだけの皆様、ぜひこんなサービスもあるので見て見てください。

それではまた。

 

 

草間彌生展

先日、草間彌生展に行ってきました。

草間彌生のもしかしたら、最後かもしれない回顧展になるかもしれないのですが、大ボリュームで全年代の作品を集めていました。ってか久々に新国立美術館に行ったのですが・・・やっぱ普段行くお気に入りの原美術館や現代美術館(・・・ある意味空いていてニッチな展覧会ばかりで快適という成分も含めてかもしれないですが)土日の新国立美術館は、やばいっすね。人人人で人が集まってビッグサイトにでもきている気分になりました。

ちなみに、前はクサマトリックスって展覧会以来で草間作品をみた人の感想です。

結構、ビルディングの周りも凝っていまして周りの木々も水玉強迫verになっていて水玉になっていたり、野外展示されているかぼちゃのミクストメディア(この言葉って展覧会だと異常に多用されるけど、めちゃくちゃ立体物だったら何んでもつけるよねw)自体も外から近づいて見れたり、いい感じです。

一番圧巻だったのは、一番広いホールに180枚のアクリルペイントが壁に一切隙間がなく貼られていて(しかもそれが、総数500枚のうちの一部という)めちゃくちゃ人が多いのにも関わらず、好きな順番で見れるくらいばらけるって位のある種の供給過多と行っても過言ではないマッスでしたね。あとは、各年代で30年代ごろから〜10年代までゴリっと時間軸をたどってみていける構成になっていまして最初のタパスのポーションが過剰な外人サイズでくるのだけれどその後のコースもグランデな感じってのが近いです。個人的には、新鮮だったのは思っていた以上に初見だった40年代のやつとかがシュールレアリスティックでかなりマグリット寄りだったって感じっすね。

あとは、光のイルミネーションのインスタレーションで光と静寂が鏡張り(無限の鏡合わせになってる)ってやつに初めて存在は知って行ったのですが初めて入ったのですがうちもこれにしたいくらい気に入りました。

そんな、雑文書き散らかしにはなりますが近況です。

グッズの列は、ファッキン40分待ちで買えず。とはいえ女の子も好きそうな感じなのでデートにはオススメです。

 

 

騎士団長殺し

どうも、ハルキストの風上にもおけぬ筆者です。

意識が高いハルキストであれば、プレミアムフライデーに発売直後の騎士団長殺しを買ってバドライトでも片手にイタリア料理店でバドパウエルのピアノトリオでも聴きながらやれやれまたハルキの新作か、まるでずっと夢であらかじめそう決められてかのようにページをめくっていたに違いない、それは、そうなるようにずっと仕組まれていたからだ。まるでトーストにバターが塗られるかのようにねと思っています。

僕がページをめくり始めたのは、発売から1週間経って騎士団長殺しか。ひょっとしてドン・ジョバンニ?そしてちょこっと粗筋を見るとどうやら画家の話らしい。ということに思いがいたり、これはひょっとしたら久々に面白いのではないかと思ってからの次第です。

1巻を読み終わり、まずは思った感想。

(筆者は、個人的にはハルキの短編小説、蛍・納屋を焼く、レイモンド・カーヴァーの翻訳とかフィッツジェラルドの翻訳とかはかなり好きですけど、これ以下の内容はかなり強烈なある意味ディスになるのをご容赦願いたいっす。)

 

今作もそうなのですが最近の村上春樹の本は、

誰かがすでに書いてしまっている可能性も否定できないのですが、

おしゃれヤングアイテム風な包装紙の課長島耕作である。と感じでしまった次第です。

(無論、島耕作自体はディスってなくて、この漫画はこの漫画でうんざりしちゃうくらいの中年性描写のねっとり感と加齢臭を漂わせていてサラリーマンの娯楽としては大人感(たとえコスプレだとしても)があって、総退行化している日本人民の大人感・おっさん感覚の最後の牙城という意味では俺は潔くて好きです、それはそれで)

昔の一人称の頃の村上春樹は、満たされない感覚とエバーグリーンなオザケンのような感覚をフィジカルな肉体描写の生々しさで釣り合いをとって危うい感覚があった気がするのですが、もう今作も含め近作は村上テイストの話を進める心のない人形のように消費される肉体としてのセックス描写(そして、それに伴う読者へのご褒美としての現実離れした恍惚感)そして、その描写に伴う加齢感が鼻を突くとしか言いようがないのです。そして、あまりに痛みがなく安易にそれが与えられすぎていて一種の退行感覚さえあるといえようということなのです。何か、役を与えられた村上春樹の主人公がやれやれこんな感じなんじゃないかな?と安易に模倣とその拡大解釈を無感動に進めているような。その安易な感じを適当なアイテム類(グラモフォンのクラッシックや、豪奢な料理類の描写)で雑に包んでいるというか何か。しかもそれが絶妙にバブルっぽいというところも含め。(昔の選曲及び、描写ってのはこれしかないと言えるチョイスだった気がするのだけれど、特にドアーズのソウルキッチンのエッセイと曲のマリアージュとかは、絶妙だったのだけれど)

まあ一言で言えば腑に落ちないというか、ちょっとねぇという。

偉大なるマンネリズムと自己模倣に陥った巨人は、時にゴダールのようにチャーミングにさえなりはするのだけれど、次作に期待ということで筆をおきたいと思います。

 

 

 

 

知的生き方教室と都庁

遅くなったのだけど、誕生日プレゼント渡すねといわれて。

五丁目の南国亭って中華屋で海老とか胡麻団子を食べていたら、

妹に急に高いところが見たいねといわれて、

新宿だったのですが、俺も行ったことのない都庁の展望台に行ってきた。

欲しかったクソ重いフライパンを片手に。

 

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ゴリッと丹下健三作って感じのファサードですよね、横浜美術館の垂直拡大版というか昔の違法建築すれすれの二次大戦のころの帝国海軍の戦艦の艦橋っぽい。端的に行ってしまえば、好きです。

 

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空の写真は、誰がとってもそこそこ様になる上に変なポエムを添えた写真集とかツイートがよく投稿されてるの見て、ダセえなとか思っちゃうんだけど結構ここの眺めが良かったので撮ってしまったり。結構新宿ってそこまで高さのある建物が少ないので良い景観でいい感じ。展望室自体もフロアに適当な窓ガラスがあるだけで、これ見よがしに外見ろよって感じがしない押しの弱い感じが、好ましい。前面ガラスですらなくて普通の窓から見ろよ的な感じが良かったので一度は行ってみるといいとおもう。変な時間の止まった感じの古いお土産屋さんとかもあっていい感じなサウダーヂ。

 

そんな百合子の城でした。

(今、都庁は全部残業禁止らしい。うらやまーw)

 

知的生き方教室

知的生き方教室

 

都知事ということで久々に思い出して、中原昌也の知的生き方教室を久々に帰ってきて読みました。この本は、(まあ毎回いつも同じテーマだとも言えるのだけれど)文筆をすることの端的に行って苦痛と生き辛さが描いてあるのだけれど、村上春樹が好きといってプレミアムフライデーの余暇に読んでる人たちにも是非手をとって感想を聞いてみたいなと思った次第。

 

(といっても本屋さん的にはありがたいっすよね、村上春樹。俺も一応騎士団長殺し買いました、まだ読んでないのでこれから。ちなみに、春樹さん短編と翻訳はかなり好き。納屋を燃やすと蛍の短編は個人的短編小説のレーティングの中ではかなり上位です。近年のは、全部読んでるけどうーんって感じ。)

 

まとまりがないけど、また。

 

 

 

 

 

 

 

細野晴臣中華街ライブのお店・同発

多忙により、薄弱ながら生きながら死んでました。

先週、ちょっと前に見たハリー細野の中華街ライブと新しい星野源と一緒にやってるライブ二つを見て、中華街の会場となった同発に行ってきました。

 

星野源さん、去年はすごかったですよね。BPMが異様に早いけどブラックミュージックっぽい、でかつ繊細なコード進行だけど曲調がめちゃくちゃ進行しまくり、さらにはリフのペンタトニック使いがブルース風じゃなくてYMOマナーという恋。僕も異様に去年は聴きまくってました。

 


星野 源 - 恋 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

 

前菜は、こんな感じでとりとめのない感じにはなりましたが、同発ってお店彼女から聞いたんですが、Mummy Dもレコメンドしてたのですね。お店に入る前からヌーヴェルシノワール以前の円席中華っぽい外装からしてめちゃくちゃ上がります。

 

と言っても本館が混みすぎてて、ライブはやっていない別館の方に行きました。

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頼んだものは、ホリデーコースなる2人前からのコースです。ジャスミンティーが飲み放題で愛想のいい大人っぽいおじさんがひたすらこれをそそぎたし、ぶっきらぼうで雑なお姉ちゃんがめちゃくちゃな勢いで料理を持ってきてくれます。この時点で結構最高な感じですよね。

 

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お料理の方は、四川風な山椒の利いた麻婆豆腐麻婆豆腐やら、豚の耳とチャーシューの冷製、色々撮り忘れたけど笑、チャーハン、卵風味の湯、軽い点心やらでどれも味付けが油と火力でごりっとゴリ押し的な力技ではなく繊細な湯通ししたお肉をタレにつけてということを繰り返した感じの滋味溢れる味覚で特にチャーシューが絶品でした。味付けも抜き差しが分かっている感じと言うかなんというか、引っ込み思案なんだけど主張すべき点は主張していくよという力強さと老舗の底力を見せられました。

 

また、再訪したい次第であります。

ジョン・ウエットン

会社からの帰り際、スマホtwitterを見ながら家路までの道を急いでいたら、ジョン・ウエットン死去の訃報を目にしました。

twitter.com

かなりショックです。facebookでジェフダウンズの追悼文とカールパーマーの追悼文も読んだのですが、ジェフダウンズのかなり長文の追悼文はちょっと泣きそうになりますした。

https://www.facebook.com/asiatheband/posts/1410244505654510

 

元々、クリムゾンとUKでのベースプレイ、それになんといっても英国的としかいいようのない曇り空のようなウェットな声のその歌唱は、高校生のころからずっと好きだったのでついに生で見れずに終わってしまったことに対して慙愧の念を堪えません。Asiaに関してはそんなにフォローはしていなかったのですが、改めてこれを機会に聴いてみようと思います。クリムゾンは、グレッグレイクのベースボーカルよりも断然ジョンウェットン派でした。

King Crimson Straless


King Crimson - Starless (OFFICIAL)

とりわけ好きだったのは、ライフタイムベストアルバムに絶対入るKing CrimsonのRedの曲たちだったのですが、四の五の言わずにまだ未聴のかたは、Starlessを聴けとしかいえないです。これのイントロのメロトロンとともに入ってくるベースの音からして完璧です。(しかもその後にフリップの至高のトーンのギター入りますし。)その後のSun down dazzling day...で始まるハスキーでウェットな歌もメルコリンズのサックスと絡んでいてそれはそれは、最高です。4分半から始まる減五度音程が絡んだベースリフとその後に続くにつれ段々ファズがかっていくベースも聴くとフリップのギターがチョーキングし始めるあたりで最高にハイになりますね。その後のサックスの入った後の貯めた後のメロディアスなベースプレイとその後の短いギターソロとイントロに戻るけれど音色はファズがかったまま興奮がピークでっていうのもヤバイとしか言いようがない。(高校のころオーケンではないのだけれど狂ったようにこの曲を聴いていたのですが今まで聴いてきてこの曲って本当にけちをつけるところが一切ないのです。)まさに、理想のベース音で理想のベースプレイで理想の曲で理想のボーカルでした。(今回は、ベースにばかりこっているのだけれど言わずもがなブルッフォードのプレイも超最高です。)

 

King Crimson Fallen angel


District 97 with John Wetton - Fallen Angel, Live in New York 2013

後は、このアルバムでの歌唱でとりわけ好きなのは、この曲。(ぜひ未聴の方はスタジオ版でのすばらしいアレンジと歌唱を聴いて欲しい、このライブ版は声は良いけどバックの演奏が原曲の雰囲気を全然出せていない)一番好きなところは、四拍子から三拍子になるギターのアルペジオとその後のヤバイドラムと素晴らしいギターの裏メロでバックアップされたFallen angelのところがかなりヤバイです。

この曲の歌詞、クリムゾンぽっくない神秘思想感覚や幻想的なところが一切なくて、都市生活者のアウトサイダーの希望のない感じで唯一で特殊な曲なのですが、それもまた良しです。2番の歌詞だけちょっと引用して和訳してみましょう。

Lifetimes spent on the streets of a city
Make us the people we are
Switchblade stings in one tenth of a moment
Better get back to the car

Snow white side streets of cold New York City
Stained with his blood it all went wrong
Sick and tired blue wicked and wild
God only knows for how long

 

生涯を街の片隅で過ごしてきたことが俺らのような人間をはぐんできた。

0.1秒の瞬間、バタフライナイフの一刺し。車に戻ったほうが良かったのに。

冷たい雪の白いニューヨークの街角は、彼の血で汚れた。そうヘマをしてしまった。

病んで青い顔をした邪悪で野卑な男の余命は、神のみぞ知る。

 

レイモンドチャンドラーみたいですよね、なんだか。

そんなところも好きな曲です。今日は一日この曲とスターレスを聴こうと思います。