ぞうのあし(チェルノブイリではない)
昔、ある時期に荻窪に住んでいた事があって。(とはいえ、そう昔ではないのだけれど)
その当時は、初めて住む中央線だったのだけれど、阿佐ヶ谷のyellow visionってお店がいまでもやってるフリージャズ➕ヒップホップのセッションに行ったり、聞きしに勝る無善法師さんがやってる無力無善寺だとか、円盤だとかドープな界隈によく顔を出していたのです。
荻窪自体は、中央線各沿線のアクセスはいいのだけれど、さほどドープなスポットはないのです。強いて言えば、荻窪のvelvet sunは結構良くてスガダイローさんやら志人さんのライブを見たりでとても佇まいや雰囲気も良いのです。ここで、大谷能生の日本の戦前からの歌謡曲のレクチャーを聴きに行ったらその時は五人しかお客さんが居なかったので緊張したのは良い思い出笑
そんな荻窪は、フレンチのお店やら美味しいバゲットのお店、小洒落たブーランジェリーなどを探すのにはいいスポットなのだけれどここはドープだというスポットはさほどないのです。
が、一種歪みのような不思議で素敵な古本屋さんがあったのです。今日はそんなお話。
そのお店はぞうのあしというお店で、サブカルサブカルし過ぎても居ないし、町にも溶け込んでる。が、探してみるとなかなかこれはと言った本があり、家の近くと言うこともあって当時は良く通っていました。
形容には、難しいのだけれど村上春樹の小説の不思議な存在のようなそこに違和感なくありつつも、形容し難き違和感が確実にそこにはあったのだ的な感じ。
悲しいことにこの古本屋さんも店仕舞いしてしまうと言うことで最後のアウラを感じて、この残り香を嗅いでこようと思います。
それでは、ごきげんよう。