西友、それは悲しい。

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西友(SEIYU)を知っていますか?西の友達じゃなくて、総合スーパーマーケットです。最寄りの西友は、移動導線も最適化されていて24時間営業をしていて、しかもお値頃な価格帯という優秀な店舗と言えます。

だけど、どこかお買い物をしていると悲しい感じがしてブルーな気分と言わないまでも、あまりテンションが上がらない、そう言った側面があります、ごく個人的な話で言えば。

西友は、ロゴマークも端的でアザレみたいな色で無駄がない上に価格表のクリエイティブもただただ工業的で簡素でフラットデザイン的です。逆を言えば、遊びがないとも言える。

そして、売り場なんですがなぜテンションが上がらないかと言えば一つ大きな理由があるのです。

それは、PB(プライベートブランドの多さ)ですね。プライベートブランドは、広告費やブランディングの必要が基本的にはありません。そのため、論理的帰結としてより安くされた定番商品のイミテイションであり、かつそれが漂白された無記名性で陳列される。これが、大きな集団として立ち現れると何が起こるか、それは共産圏的な寒々としてディストピアめいた売り場です。単一のルーリングに基づいたデザインにより効率化された整然とされた空間、美しくも怜悧で無駄がない。そして、変な商品はなく、定番のもののみ。それは、恐ろしいことなのです。

嶽本野ばらちゃんが好きなので、無駄であったりキッチュであったり、賑やかな浪費が好きな一個人としては、誠堪え難い。色とりどりの各社競争原理の働いたパッケージが好きなのだななどと思った次第なのです。

そんなことを、最近は考えていたりします。

成城石井で輸入の原色のお菓子などをお茶うけに、それではご機嫌よう。