Mellotron Micro使用レビュー

十年来、欲しかったメロトロンという鍵盤楽器を買いました。

メロトロン、昔のロックが好きな人だと割と結構耳にすることが多い鍵盤楽器だと思うのですが、どんな楽器か皆さんご存知ですか?こんな曲に使われてます、プログレッシャーの皆様は、ストロベリーフィールズとキングクリムゾンとジェネシスに飽きてきていると思うのであえてちょっと外したセレクト(といっても伝わらないか…)

□最初は、わかりやすくツェッペリンなのです。この曲のギターは余談ですがドリアン使った感じの中ではロック市場一番かっこいい気がします。

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□sad rainばかり取り上げられるのですが、あの曲もろEpitaphすぎて苦手なので・・・ぼくはこの曲のがフォーキーな感じがしつつ独自性があって好きなのです。

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□この曲がYES至上最もメロトロンの洪水じゃないでしょうか。やはり、ジョンアンダーソンの声っていいですよね。

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□実は、Gentle Giantにもメロトロンな洪水の曲あるのです~。ジェントルジャイアントって割とファンキーな曲多めなのですが。

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□最近のバンドだとOpethの使用率が高いのです。opethは、デスメタルでたまにプログレの時期のが曲が良かった気がするのがちょっと玉に瑕。

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□ネオプログレ至上最も耽美な曲じゃないでしょうか。スティーブンウイルソンはソロワークス含め殆どの盤をやっぱ好きなので買ってます~。

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この、怪奇なふわーっとした不安定でローファイなストリングスが最高なのです。

で、色々メロトロンは現状、選択肢があるのですが(選択肢が2010年代末期にあるというのが恐ろしいとも思う…長命ぶりですが)僕が選んだ機種はこちら。

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Mellotron Micro / Fukusan Kigyo

ストックホルムに位置するMellotron社のM4000Dのマイクロver.で特徴は、メモリーに100種の厳選のMellotronとChamberlinの非圧縮24bitのサンプリングで搭載されてるしかも重量3㎏という最軽量の子です。CD読み込み式のMemotronとかカードスロットで音色が追加できるM4000Dminiとかもあったのですが、Mellotron Mk I15音色Mellotron Mk II18音色Mellotron M300 6音色 Mellotron M400 26音色とこれだけ入ってれば既に十分やん・・・素敵となったのと現実的に車ないと木製鍵盤の子は重すぎて腰と腕が死ぬという・・・悲しみ。それと、MkⅠとM400を混ぜたりとかメニアックなお楽しみができるミックス機能が滅茶苦茶よいということでこの子にしたのです。

使ってみた感想ですが、まずは良い点。

アルミボディ:滅茶苦茶思っていた以上に軽い~、トグル:全部操作しやすいうえに操作するとちょっとノイズが入ったりでアナログ感最高しかも高級感がある、音色:実機に忠実で7秒で途切れる上にマジでテープの変化が克明に一瞬たりとも安定しなくて最高。しかも、アフタータッチで微妙にビブラートが掛かるのが意外に良い。鍵盤:イタリア製なのですがハーフウェイテッドの質感が思っていた以上に良いのと感度もピアノ・エレピ系だとベロシティが掛かって結構よい。あとは、2つの音色を混ぜた感じがちょっと音量が下がる所まで完全再現されている・・・操作性:液晶が最高に見やすいうえにピッチが最高に安定している(デジタルだからね、これ大事。)後は、説明書が要らないくらい操作が簡単なのです。

次、ちょっと好みがわかれる点。

最大のダメなところなんですが純性のケースがないのですが、せっかく持ち運べるサイズなのですが、どの鍵盤ケースもフィットしない自由過ぎる寸法・・・ようやく見つけた寸法ばっちりなやつはエフェクター用ケースでした。折角、白くてきれいな家具感あるので可愛いちゃんとしたソフトケース欲しいところなのですね。

KC エフェクター/MTR用 ギグケース EFS-35 500(W)x255(D)x90(H)

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2点目、実機に忠実なのでオクターブシフトをしても上も半オクターブ、下も半オクターブの計36鍵分しか反応しないのでシフトすると半分ずつ鍵盤が死にます、なのでメロトロンの奏法上の音域を忠実に記憶しましょう。あとは、音色を切り替えても持続音がシームレスに次の音色に切り替わらずやや途切れがありますロードの関係でしょうか、つっても普通のシンセとは違うのでここも忠実っちゃ忠実。あとは、トーンの利きが結構上品なのでどこでもサウンドしますが劇的に変化しません。普通のシンセだと結構致命的なところですが、この辺は愛と実機よりはマシということでこのじゃじゃ馬ぶりを愛せる人におすすめなのです。

そんなこんなで、はやくスタジオで早く音を出したいところ。

週末のスタジオが、楽しみなのです。それでは、また!