嶽本野ばら

お題「好きな作家」

どうも、ちょっとサボっちゃいましたね。やはりこのような感じはいけません…ということでお題スロットなる機能(革命的ソリューションですね)でガチャったら出てきたので割と昔から好きで(比較的、男性側からはというエクスキューズを置いておきますが)あまり語られていない嶽本野ばらさんのことを書こうと思います。

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見た目的には、この写真の時が一番Cureのロバートスミスっぽくて好きなんでこの写真をネットから拾ってきてセレクト。かっこいいよね、この写真。作家の人は個性的な恰好の方とものすごいノームコア感漂うシンプル目な見た目の人で2等分される傾向にあると個人的には考えているのですが、僕は建築をやってた時もバロック趣味で装飾過多でデコラティブなのが好きなので見た目ノームコア作家(仮称)は、あんまり好きじゃない。ごく個人的には。なのでNOTノームコア勢の代表と言えば他には京極夏彦さんも上げられると思うので参考までに写真を添付して置こうと思います。やっぱり花の慶次じゃないですが、見た目が傾奇者よりな方が文学者以外でもミュージシャンとかでも個人的には好きな気がします。分かりやすさとそこはかとないキャッチ―さがあって。

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で、前置きが長くなってしまたのだけれども…まずは個人的な好みとして、嶽本野ばらさんの良き所を3つ端的に上げていくとこのような感じ。

1.平易ではあるのだけれど、ややひっかかりのありながら突き放すわけではなく、寄り添うような美文。

2.題材がフェティッシュで少女趣味でありながら、結構視線がドライで(対象に対してさほど萌えていない)感情移入し過ぎずバッサリ行くところは行く所。

3.人物を描写するに際して、些末だと切り捨てられがちではあるのだけれど装飾的な要素である服飾やアクセサリー、そしてその人の思想信条としての総体としてのファッションを仔細に描写をするところです。

以上、三要素を引用をしてそこでじっくり説明していくこともできますが、実際に読んでもらいたいな是非と思うので敢えてここがおススメという点だけ挙げて、各シチュエーションにあったおススメの本3つの紹介に移りたいと思います。

 まずは、結構少女趣味なの苦手…といったり、長いのはいきなりつらいなぁといった人へ向けての一冊。こちらは、結構以前に出版されたものなのでこの当時としても失われつつあった純喫茶や名曲喫茶等のカフェでエッセイ的な小品をあつめたもの。今読むと無くなってしまったところも多くなってより良いとも、言えます。

カフェー小品集

カフェー小品集

 

二冊目は、割合ベタな選択ともいえるのだけれど、最初に書いた短編集であるmissin'を。これの短編である世界の終わりという名の雑貨店(恐らく、ヴィヴィアンのWorld's Endのオマージュ)という短編が儚くてゴス色もあってかつあまり後味もビターであるという点も踏まえて作者の基本的なエレメントは初期から変わっていないという意味も含めて是非読んでほしいものとなっています。

ミシン missin’

ミシン missin’

 

 

 最後、入手が難しいのですがこれ個人的にはとても好きなので、ぜひ単行本化してほしい次第。この号の新潮はいまだに捨てずに保存しています。長編としては、個人的には一番名作だと捉えているのですが何故か刊行されておらず。上2冊はかわいらしい小品なのですが、最後にズシリと重いものというチョイスで。

新潮 2015年 02 月号 [雑誌]

新潮 2015年 02 月号 [雑誌]

 

 粗筋があったので、良い書評があったので転載をしておきます。

ameblo.jp

それでは、良き読書生活を。