NO GAME / NO MUSIC

今週のお題「ゲームの思い出」

ゲームは、ほんの少しやってるのですが、実はそこまで思い出的にはまったゲームないんですよね・・・途中で飽きてきちゃってルーチンワークだなー感がしてしまって苦手なので。なので僕が唯一はまったゲームのサントラの話をしよっかなと。元々映画とか演劇、アニメの劇伴は好きで(今回は、関係ないので書かないのですがJAシーザーの諸作とか大友良英のサントラとか今堀恒夫のサントラがかなり好きなのでこんどその話は別で書こうっと。)結構聴いていたのだけれど、触れてきたゲームの劇伴はクラシカルだったり、ノイジーだったり生っぽいというよりはMIDIで完璧ベタ打ち(テクノ・ハウスっぽい)みたいな質感が苦手であんまり聴いていなかったのです。あと、コードの堆積感がすごい縦線ぽくて鍵盤っぽい感じも苦手で。(僕ギターとか弦楽器のコード感が好きなので鍵盤がガチガチにコード感を主張するサウンドって苦手なのです。(・・・てか、好きなサントラ作ってるのも全員ギタリストだw)そんな中、その固定概念を打ち砕くゲームのサントラが一枚あって、それはこれでした!ちなみにコンポーザーはやっぱギター。

ペルソナ3 オリジナル・サウンドトラック

ペルソナ3 オリジナル・サウンドトラック

 

結構ベタだと思うのですが、このサントラは良いです。 ゲームもストーリー名作ですよね。(途中で操作に飽きて妹に全クリしてもらったのだけどw)このサントラは、結構有名なエポックメイキングな出来で、このゲームが出た後ではゲームのサントラの新しい基準にになったサントラなのですが、僕が考えるこのサントラの凄さを例示して書いていきますね。1.ゲームのサントラで主題歌以外でも歌曲を劇伴としてクールな手法で成立している。2.ソウル・ブレイクビーツオルタナのゲームには今までないジャンルの複合系要素でまとめている。3.ギター・ベースが添え物ではなく、主体としてガッツリ構造に組み込んで構成されている。一応、各要素説明します。

1.は、従来のゲーム系サントラでは、歌モノの歌曲っていうのはあくまでOP/EDのみというパターンが非常に支配的(メロ系楽器ではクワイアとかはよくあるのですが・・・)なのですが、印象的なメロディーでありながらゲーム内容を邪魔しないやや器楽的である音程の跳躍とメロディーの譜割が細かく詰め込まれたメロでゲーム中BGMは意味が邪魔にならないように英語歌詞orラップにするという菅野洋子攻殻機動隊っぽい手法でいい感じなのです。

2.イーブンのトラックは少なめで打ち込みのドラムトラック自体が跳ねたり、ベースが引きずるような重たいリズムでうねっていて和音の進行自体もソウル系のループ系の進行が多く、メアリーJブライジ以降のソウルっぽい構成にあくまで和ゲー感を残すエモめなディレイのきいたクリーンとディストーションギターが時折。という非常にいい感じでありながらありそうでなかったやつ。

3.鍵盤楽器というよりはベースラインとブレイクビーツ+ギターの感で従来のゲームBGMっぽくない。あと、構造自体も割とモーダルなのが多い。

てな理由でこのサントラ、良いので皆さま聴いてみてくださいね。おすすめは全ての要素が入っているこれ。てか、着地これ全然ゲームの思い出じゃない~、でもこのラストバトルはBGMもシナリオも相まって感動しました~。

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