僕と尊師と90年代

90年末に小さい子供だった僕が振り返っても90年末というのはどうかしていた位剣呑な時代で、抑圧されてきた80年代からのニューアカルサンチマンが、大いに爆発していたとしか思えない程のひどさとしか思えない。

要約するに80年代の狂騒の総括と清算の時期であったのかもしれない。宮台真司や、ノストラダムスにオカルトにJホラーとかスカム系とか。でも、その辺の感じが殺伐としてて殺気が合って悪くはないのだけれど。その感じは、廃刊になってしまったボイスのバックナンバーを個人的には、あとから読み返すことで知ったのだけれども。

 

そんなこんなで今回のお話です。特に90年代末のディストピアみを象徴しているアイコンといえば、エヴァンゲリオンやら援助交際やら色々あるかと思いますが、端的に言ってオウム真理教麻原彰晃だと思うんですよね。

・・・今日は、そんな僕と尊師のお話です。

 

小学生の頃だったと思うのだけれど、蒸し暑い(当時はエアコンもない)校舎で体育の授業の終わりだったかな。水を飲んでいた記憶があって。ワイドショーでサリンが地下鉄に撒かれて、テレビがある教師の部屋で大騒ぎになった覚えがあって、その日は特に何もなかったのだけれど。(当時のワイドショーは今と違って影響力があったのです、スマホないし)

 

そのあと、別に個人的にはどうってことない日常を送っていたわけですが。さほど立たずに、上九一色に機動隊が突入したり、麻原彰晃がつかまったりで。で、確か当時の社会科の先生だったかな?、担任だったような気も。

・・・が結構教科書から逸脱して時事ネタをやっちゃう人で。オウム真理教の話をめちゃくちゃ喋って確か調べものでオウムを調べよう的な課題が出たのを覚えています。

調べ物でしかも当時出たてのネットで(視聴覚室があってネットがつながっていた)小学生にそんなことを調べさせれば、とんでもないことになるわけですね。。。 当時の教室を振り返ると、半年ほどは尊師マーチを歌う小学生やら、何かするとポアするぞとかナチュラルに口に上るようになったり。しかもリテラシーが高いやつがいたのでwinMXでオウム動画とかを集めたりで、殆どカルトなクラスになっていた覚えがあります。しかも面白いので半年くらい。僕も音楽の時間でリコーダーでしょーこーしょーこーと鳴らして怒られた覚えがある。そんな、狂騒を振り返ってみると当時のリテラシーの格差というのは、とんでもない開きがあって子供の方がネットの知識とか覚えるのがバリ早くて親世代とはまさに隔世の感があるというか、今となってはキチガイに刃物だなという笑、もちろん、大問題になりましたけど爆

 

もちろん、笑いごとではない事件を起こしたわけですが、子供にそんなこと言っても原理上通じるわけないじゃないでしょ?ってのが素直な感想です、だって子供ってほぼ躁の人だもの。

 

そんなことを松本智津夫被告の死刑執行で思い出しました。やっぱり、時のたつのは早く、光陰矢の如しです。時代はシンコペーションして既に平成の終わりを感じます。そんな馬鹿なことをやっていた同世代もすっかり落ち着いてきてはいるのでしょうか?僕は、いまだにバンドをやっています。でも今が一番いい感じ。なんて、とりとめのない雑記でした。