モナドの領域
不勉強ながら、筒井康隆さんって実はあまり読んだことが無くて。馴染みの古本屋さんでふと見つけたモナドの領域って本を買いました。
帯がついてたんですが、"わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇"って書いてあったのですが、こういうかまし方が好きなので笑。 個人的には購入するときのプライオリティが高いので帯はなるべくかまして欲しいです。笑
内容は、バラバラ殺人の話が最初おかれていてサスペンス?っていう風に始まったのですがそれは枕のようなもので。(これ自体はさほど構成上重要ではないのですが最後には種明かしされます。)その後、パン屋でバラバラ殺人のバラバラにされた手にそっくりなバケットが売られる。っていうのが出だしです。この出だしだけで初めてよんだのですが、ゴリっと引きずり込まれました。繰返すようにサスペンスではないのですが。
この本は、最初読んだときの感動を大事にして欲しいのでその後の展開は、言及しませんが全知全能な存在と神学論争をした場合にどうなるのか?といったことを描いてるのですがこれが老成したSF作家の矜持であり教示でもあるかのようになぞらえられてとても素敵でした。と言及しておきます。
最近は、もっと読みたくてネットでやってるブログも読んでます。